2020.07.03西区注文住宅の現地レポート　その3

こんにちは、デザインスタジオ那由多の貝です。
蒸し暑い日が続きますが、緊急事態宣言が解除され、大型商業施設やテーマパークが営業を再開するなど、繁華街や行楽地には徐々に活気が戻りつつあります。一日も早い終息を願っていますが、数か月、年単位での戦いが続くと言う専門家の見解もあるので、治療法の確立やワクチンの開発等が実現するまでは、この感染症との共存を図りながら引き続き感染対策に取り組みましょう(^^)
さて、先日ご紹介した西区注文住宅ですが、工事が順調に進み、進捗状況をご報告いたします！

先ずは基礎工事の写真をご覧ください。基礎工事は家づくりの土台となり、見えないところで構造物を支えつづけますから、とても重要な部分です。皆何か物事を始めるときに「基礎こそ大事」とよく言われますが、それは家づくりも同じですね。

▲今回のH様邸は、地盤調査の結果により地盤が丈夫なので、表層部の軟弱地盤部分を掘削し、セメント系固化材を使用して地表周辺を固めて、地盤の表層を改良をしました。

▲地盤からの湿気を防ぐため、ポリフィルム防湿シートを敷きます。

▲配筋工事の現場写真です。配筋は基礎の重要な作業なので、慎重に施工していきます。図面配筋の間隔はメジャーを使ってこまめにチェックし、図面に沿って配筋工事が行われているかどうかをすぐ対照出来るように、隣りに黒板を置いて、当該箇所の図面が分かりやすく書かれています(^^)

▲配筋完了です！ここで自社検査を実施した上に、第３者機関による基礎配筋検査を受けます。検査では、配筋が図面通りに実施しているかどうか、使用している鉄筋の径・補強筋・継ぎ手鉄筋の配置・コンクリートのかぶり厚さ等々…様々な検査項目を図面と現場を照らし合わせて、細部まで確認と記録をし、写真に残します。社内検査と外部検査を重ねて、お客様には安心していただけるシステムになっております(^^)
この検査に合格して、初めてコンクリートの打ち込み（打設）が出来ます↓

▲基礎コンクリートの写真です。配筋の上にコンクリートが打設されます。ポンプから鉄筋の間にコンクリートが丁寧に充填されていきます。最後に表面をコテで平滑にしたらコンクリート打ち込み作業は完了し、養生に入ります。

▲基礎工事が完了したら、次は建物本体の骨組みとなる建て方工事に移ります。写真は建て方前の状況です。建て方工事の前に足場の組立てを先に行っていきます。

▲建て方とは、土台、柱、梁と施工していき、棟上げするまでの工程を指します。運び込まれた「プレカット材」は大工さんたちの手にかかり、現場でどんどん組み上げられていきます。IT技術の発達と工場生産管理の精度の向上により、木材は図面を元に工場で加工されるため、加工済みの状態で現場に届けられます。こういう材を「プレカット材」といいます。プレカット材を組み立てるだけなので現場作業が早いわけです(^^)

▲1日だけで建物の骨組みの全貌が明らかになりました！
棟上げとは簡単に言うと家の骨組みを完成させることで、基礎工事が終わって大まかな家の形ができあがるタイミングになります。昔の上棟式では、集まった近隣の人たちに向けて、お祝いの意味を込めて紅白のお餅を投げる風習（餅まき）があります。ただ、最近ではあまり餅まきをしている様子は見られず、主流は上棟式なし、または「略式上棟式」という簡略化したもので済ませる方式になっています。

▲建て方が終わって、各所が金物で固定されます。建物の強度を確保するため、図面と照合しながら、適切な場所に、適切な金物が取り付けられているかを確認するのが大事です。使用する金物の種類は様々ありますが、一例として、写真のビス止めホールダウンがあります。この金物は、地震時や台風時に柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために必要不可欠な金物です。

▲内部の写真です。設備系の配管・配線工事が完了し、次は家全体に断熱材を入れる予定です。

▲ホームエレベーターの写真です。階段の上り下りがつらい、あるいは介助が必要な場合は、上下階への移動を楽にする設備といえば「家庭用のエレベーター」です。最近は、持続可能な「人生 100 歳社会」に向けて、二世帯暮らし・車椅子の使用など、将来に備えて設置する場合が多いですね。

▲外観の様子です。外壁工事が進行中のため、足場とシートで隠されていますが、足場が外れて、全体が見えるのは楽しみですね！足場を外した後の姿、ご期待ください(^^)

デザインスタジオ那由多は、お客様の大切な想いを形にする建設不動産のプロフェッショナル集団です。小規模の住宅改修工事から中大規模建築物の設計・施工まで幅広く承っておりますので、ご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました！