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2016.04.22耐地震力 ②
こんにちは
デザインスタジオ那由多 の石川です。
前回のお話の続きです。
簡易的な「略算法」での計算では正確に数値を割り出す事は困難です。
壁量は確保できていてもバランスが悪い場合があるという問題点があり、安全性の根拠がありません。
一方、安全性の根拠がある計算方法というのは、「精算法による構造計算」です。
地震力と建物の重量に比例するので、建物の重量の算定が欠かせません。
そして、単純に耐力壁の数量を確保するだけでなく、建物の捻れや重心を検証して筋交いの位置や数量を算出するので、建物のバランスを均一にすることができます。
また、壁量計算と構造計算との大きな違いは、耐力壁だけでなく、基礎、構造体の力の伝達から検証し、材料の種類やサイズを設定していきます。
地震の力をまともに受ける基礎は、建物に力を伝達します。
基礎との連結が弱ければ上物が強くても壊れてしまいますので、計算を略してよい箇所というのは、本来ないのです。
以上のことをリストにしたのが以下の表です。
建築基準法では木造2階建て住宅には高度な構造計算を行わなくても建てられるように簡易計算方法の「略算法」が認められていますが、
家の強度を算定しようとした時、地域の風の強さなどの気候条件や、建物の正確な重さを把握して必要な強度を適切に算出しなければ、本当に安全な住まいとは言えません。
弊社物件は全て「精算法による構造計算」を行っております。
意匠性に優れた、安心して長く暮らせる住環境を造ることが私たちに出来ることです。
ぜひデザインスタジオ那由多 の住宅をご体感ください。
ACCESS自社運営するナユタビル内に
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